BUMP OF CHICKEN の哲学を知りたくて…

BUMPの歌詞には哲学があるような…?そう思い、歌詞解釈を始めました。

大我慢大会の一節

大我慢大会に

♪痩せ我慢  作り笑い  外だろうと中だろうと

心を騙さなきゃ  保てない意地で立っている♪

というフレーズがありますよね。

 

この「外だろうと  中だろうと」が分からなくて、ずっと立ち止まっていた私です。

 

先日「哲学カフェ」なる会に参加したんですが、その時に参加者の一人が

「自分のこころの動きを見ているのは、一体誰だろう?」

という問いを出したんです。(哲学カフェらしい疑問ですね)

 

その瞬間に、このフレーズが一気に理解できました。

 

あぁ…

外(他人)も、中(自分自身)も騙さなきゃ保てない意地で立っているんだ…と。

 

でも、もう誤魔化さないで生きていくんだ。

僕と君が出会えたんだから、臆病な君を僕が引っ張って連れて行くんだ。

 

そう言ってるのかな…と思いました。

 

Stage of the ground

Stage of the ground   BUMP OF CHICKEN

https://youtu.be/GT5dJ-RU_RY

歌詞は

http://j-lyric.net/artist/a000673/l001651.html

 

「迷いながら  間違いながら  歩いていく  その姿が正しいんだ」

 

自分が道に迷った時や自己嫌悪に陥った時に、こんなにも寄り添って力をくれる言葉ってあるのかな…

「それでいいよ。」って、

藤くん本人から、この曲を聴いているみんなへの応援歌なんだろうな…なんて思いながらいつも聞いているこの曲。

 

曲の途中まで、この応援歌を♪ルララ♪って、いつも歌ってくれるのは藤くん本人だと思わせます。

でも後半からは「自分が諦めた夢」がいつも歌ってくれるって変わっていく。

夢を諦めてしまったとしても、その夢がいつも自分に応援歌を歌ってくれている。

自分に力をくれる。

そして道なかばで諦めた夢だとしても、そのすべてが自分を輝かせるための舞台照明なんだよって…

そして

「君が立つ地面は  ほら  360度 全て 道なんだ」

って…

 

君はどこへでも行ける。

自由なんだよ。

と。

いつもの事だけど、BUMPの曲は優しくて厳しくて、良い曲ですよね(*^^*)


↓以下解釈です。

夢を叶えようとしたって、自分にその力なんかないって知ってしまった夏の日。

今まで見ていた古い夢をひとつ犠牲にして、自分は生きているって気づいた日。

未来永劫に届きはしない。

あの夢も、この夢も…

届かないところにあるから、自分がどうするべきかがよく分かる。

 

夢まで飛べない君は、ゆっくり歩いて行こう。

歩いていくうちに絶望と出会ったら、その悲しさ辛さと手を繋ごう。

 

悲しい夜を越えて、それでもまた君が笑おうとするなら、僕が歌ってやるよ。

♪ルララ♪

そうやって迷いながら、間違えながら、一歩一歩歩いていくその姿が正しいんだ。

君が今立っている地面は、ほら360度全てどこへでも行ける道なんだ。

Stage of the ground(大地の全てが君の舞台)

 

孤独の果てに立ち止まる時は、今まで君が流した涙を貯めたその水筒のフタを開けるんだ。

フタを開けたら、出会いと別れを重ねてここまで歩いてきた自分の顔がちゃんと映る。

 

すれ違う誰かが落としていった涙を目にするその度に「優しくなりたい」と願う君は、誰よりも優しい人だよ。

♪ルララ♪

 

その一歩に託された、いくつもの夢のカケラ達と一緒に叫んでやれ。

小さく絞った声で。

「あれからここまで来たんだよ!」って。

胸張って。

Stage of the ground

 

歩きながら躓いたその小石(悲しみ辛さ)を、ひとつひとつ集めて歩けたら、君の瞳は必ず再び夢を見つけて光り出すだろう。

 

那由多に(無限に)広がる宇宙。

でもその中心は小さな君自身だ。

 

小石に躓きながら歩き続けて疲れ果て絶望した君をかばって散った夢は、夜空の応援席でずっと君を見ている。

そして常に強さを求められる君が、本当はとっても弱かったとしても、いつも歌ってくれるよ。

♪ルララ♪

 

あの月も、あの星も(どの夢も)、全て君を輝かせるための舞台照明。

叫んでやれ。小さく絞った声で。

「ここに僕がいる!」ってこと。

 

進む道に迷った日も、進む道を間違った日も、照明はずっと君を照らしていたんだ。

 

君が立つ地面は、ほら365日いつだってStage of the ground(君のためのステージ)

 

Butterfliesの曲の流れについて

何度もアルバムを聴いているうちに、ある事に気付きました。

 

「GO」から「宝石になった日」までがひとつのストーリーになっているんじゃないかな…?という事です。

 

以下、簡単ですが私の考えをまとめました。

 

GO
毎日を一生懸命生きながら、主人公が自分の夢を見つける。
「宝石を見つける」という言葉。

 

Hello, world!
追いかけていた夢を諦めて、もう一人の自分「君」とお別れする。

 

Butterfly
無くした夢と君の存在を引きずりながらも、前を向こうとしている。
「光らなくなった靴の光 忘れてしまった唄の唄 失くさないで運んでいく やり方を上手にできている」

 

流星群
自分と同じような痛みを隠して前を向いている誰かと出会う。
「僕の見たかった 欲しかった 全部が君(他者)の中にあるんだよ」

 

宝石になった日
夢を一緒に追いかけていた「君(もう一人の自分)」といた時間が宝石になり、前を向いて歩いていく主人公。
でも「君」を忘れることは無い。ずっと「君」と一緒。
「出来るだけ先に運んでいくよ」

 

「コロニー」〜「ファイター」も繋がっているのかもしれないけど、確信が持てないのでもう少し考えてみたいと思います…

天体観測がいつもと違って聴こえた朝

おはようございます。
一週間始まりましたね。

今朝の通勤中に久しぶりに天体観測が聴きたくなって、聴いてみたんです。

天体観測は私の中では、最難関ソングでして…(笑)
本当に難しい曲だと思ってました。

天体観測が何かの比喩である事、2分後にやってきた君の事…
いろいろと難しくて…
解釈は無理じゃないかと思っていました(います)。

ところが、今朝はすぅ〜っと聴けて、なんとなくのイメージをつかむ事が出来た気がします。

疾走感のあるメロディとは裏腹に、とても悲しい曲なんじゃないかと思いました。

テーマの中心に「絶望」があるように思いました。

以前、この曲の冒頭のメロディは、電車の警笛と車輪の音だと思うと仰っている方が居て、私も本当にその通りだと思ったんです。
聴けば聴くほど、電車の走る音に聞こえてきます。

私がイメージできた内容と、電車はまだ結びつかなくて…
やっぱり難しいなぁとは思います。

この曲と向き合えるのは、いつになるのかな…?
分からないけど。
でも、今までよりは少し近づいたような気がした朝でした。


ギルド

ギルド BUMP OF CHICKEN
 
歌詞は

「人間という仕事を与えられてどれくらいだ?」

衝撃的な歌詞で始まるギルド。
厳しく自分の人生の生き方を問われる一曲ですね。

傷つきたくない、汚れたくないから、自分の心を隠して、顔で笑って心で泣いて…
多分大多数の人が、こうやって生きているんだと思います。

それでいいのか?
誰のための人生か?
汚れたって、傷ついたって良いから自分自身で生きるべきだ。

自分に負けちゃダメなんだって、藤くんからの力強いメッセージを感じます。

皆さんは自分自身で生きることが出来ますか?

私は怖いです。
でも、少しずつ「人間という仕事をしている自分」より、本当の自分自身でいる割合を増やしていこうとチャレンジ中です。

自分自身で居れば居る程、周囲との軋轢も増して、疲れたり、悲しくなったり、自己嫌悪になったりします。

ギルドは、そんな時に
「それでいい。それがまともな日常だ。」
って勇気付けてくれる一曲です。


↓以下解釈です。

「人間」という仕事(職業、労働)を与えられてから、どれくらいだ?
毎日大変な思いをして仕事をしている(生きている)けど、それに相応しいだけの給料(充実感、愛、優しさ)をもらった気は少しもしない。

そんな事はいつの間にかの思い違い。
自分の人生が「仕事でないこと」は最初から解っていた。
でももう手遅れ。
自分の人生が、日常をただ生き延びるだけの「仕事」でしかなくなっていた。

心が悲しんじゃなくて、体が疲れただけだ。
「今日は仕事(人生を)お休みさせて下さい。」
誰に言うつもりだろう?

自分から奪われたのは何だ?
自分が奪い取ったのは何だ?

自分の人生を「仕事」として、心をなくしてただ機械的に繰り返していく中で、少しずつ忘れたんだろうか…?

汚れちゃったのはどっちだ?
心無くすことを覚えた自分か?
それとも、そうしなければ生きていけない世界の方か?

まぁ…でも、汚れちゃったのがどちらだったとしても、自分のその瞳はしっかりと開けて現実を見るべきなんだよ。

そうやって全てを受け止めることこそが、気が狂うほどのまともな日常なんだ。
(目を開けていない今の日常は、まともな日常ではない)


心が空っぽの、愛と優しさに飢えた抜け殻なのに、ただそこにじっとしていて、受け身で誰かの愛や優しさを待っているだけ。
「誰か愛してくれないか?」
自分からは何もしないで、心の中でそう思っているだけ。

自分を失くして「人間と言う仕事」に一生懸命向き合ってきたが、その仕事もクビになって(自分を失くしたまま生きていくことができなくなって)、どのぐらい経っただろう。
とりあえず一所懸命毎日を過ごして、努力をしたつもりでいただけだった。

やっと思い出したんだ。
自分が望んでいたいろんなことを。
そのキラキラと輝く憧れと眩しさを怖がらずに、きちんと向き合えるだろうか?

自分が望んだ自分でいる僕は、美しくもないし、優しくもない。
そんな「人間」でも生き続けていくことは許されるだろうか?

笑たくもないのに、その場しのぎで笑って…
鏡の前で一人で泣いて…

当たり前だろう。
そうやって自分をいつも隠してるから、誰にも気づかれないんだよ。
夜と朝の往復を、機械的に繰り返すだけの「人間という仕事」のまともな日常。

「誰かに愛されたい」と心の中で叫んで…
なのに愛されることに怯えて…
自分の心を全部隠して、逃げ込んだ檻。
その隙間から自分を引きずり出してやる。

傷ついてもそれを受け止めろ。
世界は全て自分のものだ。
美しくもなくて、優しくもなくて…
どんなに汚れていて、傷ついていても構わないから、そのままの姿で生きるべきなんだよ。
それも全て気が狂うほどのまともな日常。


自分ではない誰かから、仕事を与えられて、そしてその仕事もクビになって、どれくらいだ?

そして何のために生きているんだ?

誰かから与えられたんじゃない。
誰かにクビにされたんじゃない。

全て自分が望んだんだ。
全て自分が選んだんだ。

自分の人生は「仕事ではない」。
最初から解っていた。

(please) forgive

(please) forgive  BUMP OF CHICKEN
http://youtu.be/pt8x_hULy5s
 
歌詞は

この曲は、心の中の「私」から、心の外にいる「あなた(自分)」へ贈った曲。

「私」が、夢があるのにその気持ちをごまかして日常を生きている「あなた」に語りかける。
優しく、厳しく疑問を投げかけながら…


♪どこまでごまかすの?
誰に許されたいの?
頭はきっと嘘をつく♪

耳が痛いです。
私自身も、ごまかしている事が沢山あります。
変化が怖いだけなんですよね。
自由って、すごく孤独ですよね…
それも怖いんです。

♪ただ怖いだけなんだ
不自由じゃなくなるのが
守られていた事を
思い知らされるのが♪

まさにその通り。
藤くんは、どれだけ厳しく自分の心を見つめ続けてきたんでしょう…
本当にすごい歌詞だと、いつも思います。

気になるのはこの曲名 (please) forgive。

forgive=許す

・どうか許して
・許す

曲中の、「誰に許されたいの?」
に掛かるのかな…?

「どうか許して欲しい自分」と、その甘さを「許す自分」。
この曲は、その二人の対話なのかもしれないですね…
うーん難しい(汗)


↓以下解釈です。
(心の中の私の言葉に「    」を付け、心の外の自分の言葉には『    』を付けました)


「あなたを乗せた飛行機が、あなたの夢が叶うところまで、どうかあまり揺れないで、無事に到着しますように…」

『最近は取り立てて元気も無い。
でもそれが日常と言うもので、不満もない。
生活は安定しているから、変化も求めていない。
理想と現実の違いも理解している。』

「いつまでそうやってごまかし続けるの?
ごまかし続けるこの生活に、終わりはあるの?
頭はそうやって、ずっと忙しくごまかし続けているけれど…
心はずっと前から、もうずっと絶え間なく、叫んでいるでしょう?
(心の中にいる)私を叫んでいるでしょう?」

『たとえ、こうやって耳を塞いでも、自分の心の内側から聞こえてしまうんだ。
僕はただ怖いだけなんだ。
今の不自由な生活から飛び出すことが…
この不自由な日常に、自分が守られていることを思い知らされるのが、怖いだけなんだ。』


『全てを自分で選んできた結果が今の生活なのに、誰かに決められたことだと思いたい。
(いろんな理由があって、仕方なかったと思いたい。)
自分でまだ一歩も踏み出していないのに、自分がどこまできたのかさえも怪しい。』

「あなたを乗せた飛行機が、私がついていけない場所まで…
(あなたは泣いてしまうかもしれないけど)せめて空だけは泣かないで、優しく晴れてあなたを包んでくれますように…」

「どこまでそうやって自分をごまかすの?
誰に許されたいの?
(そうやって全部自分じゃない誰かのせいにしていくの?)
頭はきっと、ずっとそうやって嘘をつくから。」

『心は、遠くの夢をずっとずっと近くに見ていて…
目を閉じたときに、瞼の裏側にそれを映してしまうんだ。
そしてまた憧れちゃうんだ。
恐いくらいの自由と闘いながら、夢を追う日々を…
性懲りもなく、何度も描いてしまうんだ。』

「求めない…重ねない…望まない…筈がない。
あなたは生きているから。
生きているなら。」

『自分で全てを選んでいくと決めたなら、それは残酷なほど自由だ。
そして、それは逃げようのない事実なんだ』

「自由が怖くて震えるその手で、その足で、自分自身で、全てを決めるんだ。
あなたの心は絶え間なくずっと叫んでいて、ずっとあなたの心を見ていた。
そして、それを続けたその心で、あなたは全てを選ぶんだ。」

『あなたを乗せた飛行機が、私の行きたい場所まで…』

「あなたを乗せた飛行機が、私の行きたい場所まで…」

落ち込んだ時に聴きたい曲?

季節の変わり目の気温差にやられてか、メンタルが不安定な日々を過ごしています…

今、(please) forgiveを解釈中ですが、なかなか完成しません(汗)

最近はButterflyばかり聴いてますが、こんなメンタルの時はどんな曲を聴きたいかなぁ…なんて、ふと思って浮かんだのは、「同じドアをくぐれたら」でした。

そして、聴いてたら不思議と涙が出てきちゃいました。


手に入れるために捨てるんだ。
揺らした天秤が掲げた方を…
こんなに簡単な選択に
いつまでも迷うことはない。


良い曲ですよね♪