BUMP OF CHICKEN の哲学を知りたくて…

BUMPの歌詞には哲学があるような…?そう思い、歌詞解釈を始めました。

ひとりごと

ひとりごと BUMP OF CHICKEN
 
歌詞は

この曲は、優しさについて歌った曲。
藤くんの思う「優しさの定義」について書いた曲です。

私、この曲聴くといつも頭の中に浮かんでくる場面があるんです。

彼の部屋かなぁ…
そこでくつろぐ彼と彼女。

「優しさってなんだろう?」って、とっても一生懸命に考えている不器用な彼。
その隣にふんわりと寄り添って、微笑む可愛らしい彼女。

「僕、頭おかしくなったかなぁ…?」
なんて言う彼に対して、彼女が優しく微笑みかける。

その笑顔を見て彼は理解する。
「本当の優しさはこの笑顔だ」って。

私の中で「ひとりごと」は、こんな印象なんですよね♪
きっとその二人は、若かりし頃の藤くんとリリィさんかな?


メーデーに続いて、この曲も対自分ではなく、第三者(おそらく彼女)が存在している曲。

「優しくなりたい」と思ってしまう僕。

そんな優しさはすべてエゴなんだって分かっているのに、優しさを押し付けてしまう自分について、一生懸命考えてしまう僕。

彼はそんな自分を優しく見守る彼女との間に「名前のないもの(おそらく優しさ)」を見つけるんですよね…

そして、
「もう優しくなりたいなんて思わないよ」
って、言う。

なんていうか…
本当にロマンチックで、これもまたすごい曲でした♪


↓以下解釈です。

ねぇ…優しさってなんだと思う?
僕少しわかってきたよ。
きっとさ…
君に「優しくしよう」と思った途端に無くなってしまうものだね。

ねぇ…だって「君のために」って思ったって、結局僕の為なんだ。
本当さ…僕が笑いたくて、僕のために君を笑わせてるだけなんだ。
ごめんね。

人に良く思われたいだけ。
僕は僕のエゴを押し付けるだけ。
全然優しくなんかない。
だから優しくなりたい。
でもなり方が分からない…

ねぇ…心の中には、優しさは無いよ。
心の中にあるのは、全部僕のための気持ち(エゴ)なんだ。
僕のためのものじゃない気持ち(優しさ)を渡したいけど、でもいつも「渡したい僕」が居るんだ。


ねぇ…優しさってなんだと思う?
僕さっきより分かってきたよ。
きっとさ…君が気づかないうちに、君から貰っているよ。
覚えてないでしょう?

みんな良く思われたいだけ。
自分自身を売り込むだけ。
優しくなんかない。
それに「優しくなりたい」なんて思っている僕が一番酷い。

僕、頭ヘンになったかも…?
いやいや。至ってまともだよ。
僕の望みは、望まないこと。
(優しくしたいなんて思わないこと)
僕が気づかないうちに、君のためになれること。

あぁ、うん…。
言われなくたって気付いているよ。
僕はいつも、ちょっと考えすぎ(笑)

ありがとう。
君がそうやって笑ってくれるおかげで、僕も笑える。


ねぇ…優しさって知っているんだ。
君に渡せないのに、こうやって貰えるんだ。
きっと人と人との、心の外の中だけにあるんだ。
(人が意識しないうちにしていることや、無意識の気持ちの中だけにあるんだ。)

ひとりごと…

君に良く思われたいだけ。
僕は僕のエゴを押し付けるだけ。
全然優しくなんかないよ。
優しくなんかなれないよ。
だから優しくなりたいなんて、もう思わないよ…

一人では無理なことだから。
優しさは、誰かとの間にあるから。
どちらのものでもない
(どちらの気持ちでもない)
名前のない
(優しさとか思いやりとか、そういう既存の言葉では言い表すことができない)
その気持ちだけに、出会いたい。

ねぇ…優しさってなんだと思う?
でももう考えなくたっていいや。

本当さ…。
僕らが知らないうちに二人で作ったよ。

二人でその「名前のない気持ち」に、今、出会ったよ。